OneNoteは、テキスト入力はもちろん、手書きや音声、画像など多彩な入力方式に対応したノートツールです。GoogleドキュメントやWordと比べて、自由度の高いレイアウトとセクション管理で「思考の整理」や「アイデアの蓄積」に向いています。
本記事では初心者の方に向けて、OneNoteの基本構成や使い方をステップごとに解説。Copilotとの連携や、EdrawMindとの比較もしますので、自分にぴったりなノート取りツールがわかります。
1.OneNoteの構成
OneNoteの基本構造は「ノートブック」「セクション」「ページ」の3階層で成り立っています。
ノートブック
「ノートブック」は物理的なノートに相当し、プロジェクトやテーマごとに使い分けることができます。例えば「仕事用」「学習用」「旅行計画」など、目的別にノートブックを作成しておくことで情報整理がしやすくなります。
セクション
「セクション」は、ノートブックの中で項目やカテゴリを分ける役割を果たします。紙のノートでいうインデックスや仕切りに近いイメージです。色分けも可能で、視覚的にも管理しやすくなっています。
ページ
「ページ」は、実際にメモを記入する部分です。ページにはテキストだけでなく、手書きメモ、画像、音声、ファイルなど様々な要素を自由に配置できます。ページ数に制限がないため、思いついたアイデアを気軽に書き留められるのも特徴です。
この3階層の構成により、OneNoteは直感的かつ柔軟に情報を整理できるツールとして、ビジネスから学習まで幅広く活用されています。
2.OneNoteの基本機能
OneNoteは、多機能で柔軟なノートアプリであり、様々な用途に対応しています。ここでは、初心者にもわかりやすいように、基本的な機能を8つに分けて紹介します。
① 新規ファイルと保存
OneNoteでは、ファイルタブから新しいノートブックを簡単に作成できます。Microsoftアカウントに紐づけることで、自動的にクラウド(OneDrive)に保存され、手動で保存する必要がありません。複数のデバイス間で同期されるため、いつでもどこでも編集が可能です。
② テキスト入力
通常のキーボード入力に加え、テキストを自由な位置に配置できるのが特徴です。段落やタイトル、箇条書き、チェックボックスなども活用でき、アイデアを柔軟に整理できます。
③ 音声入力機能
マイクを使用して音声を録音し、そのままノートに保存することが可能です。会議や授業の記録などに便利で、録音と同時にメモを取ることで、内容を後から振り返りやすくなります。
④ 挿入機能(画像、ファイル、音声ファイル、動画、数式)
OneNoteでは、画像やPDFファイル、音声ファイル、YouTube動画、数式などをノート内に挿入できます。視覚的にも豊かなノートを作ることができ、学習用や資料作成にも役立ちます。
⑤ 手書き機能
タブレットやスタイラスペンを使えば、自由に手書き入力が可能です。手書き文字はテキストに変換することもでき、イラストや図表、数式の書き込みにも対応しています。
⑥ 検索
ノート内のテキスト、手書き文字、画像内の文字(OCR)までも検索対象になります。大量の情報を扱う際にも、すぐに目的の内容を見つけられる強力な検索機能です。
⑦ 共有
ノートブックを他のユーザーと共有し、リアルタイムで共同編集することが可能です。編集権限も設定できるため、チーム作業や家族間での情報共有にも活用できます。
⑧ Webクリッピング
Webブラウザの拡張機能「OneNote Web Clipper」を使えば、Webページの一部または全体をワンクリックでノートに保存できます。調べものや情報収集の効率が大幅にアップします。
(引用元:chromeウェブストアサイト)
これらの機能を活用することで、OneNoteは単なるメモアプリを超えて、「情報の収集・整理・活用」を強力にサポートするツールになります。
3.Copilot in OneNote
OneNoteに搭載された「Copilot」は、Microsoft 365のAIアシスタント機能の一部であり、ユーザーのノート作成や情報整理をより効率的にサポートします。
使用条件の注意点
・個人向けプランの場合
Microsoft 365 PersonalまたはFamilyとCopilot Proを組み合わせて契約する必要があります。
・法人向けプランの場合
企業全体でCopilot for Microsoft 365ライセンスを購入する必要があります。
(引用元:Copilot公式ガイド)
Copilotは、自然言語での入力に対応しており、例えば「この会議メモを要約して」や「このノートにアクション項目を追加して」といった指示を理解し、即座に反映してくれます。
また、既存のノート内容を分析し、要点の抽出やタスクの整理、情報の再構成なども自動で行ってくれるため、大量の情報を扱う際に非常に役立ちます。特に会議録や授業メモなど、内容が多岐にわたるノートを扱う際に、Copilotの活用で効率が飛躍的に向上します。
さらに、WordやOutlookなど他のMicrosoftアプリと連携することで、ノートからメールを作成したり、予定をカレンダーに登録したりと、業務全体の流れをシームレスに統合できます。
Copilotはまだ発展途上の機能ではありますが、今後のアップデートによってさらなる機能拡張が期待されており、OneNoteをよりスマートに活用したいユーザーにとって大きな武器となるでしょう。
4.OneNote V.s. EdrawMind
OneNoteとEdrawMindはどちらもノートや情報の整理に便利なツールですが、目的や使用シーンによって得意分野が異なります。
特徴項目 |
OneNote |
EdrawMind |
---|---|---|
情報の整理方法 |
自由なレイアウトでメモや記録を作成 |
マインドマップ形式で視覚的に整理 |
入力形式 |
テキスト、手書き、音声、画像 ファイル挿入 |
テキスト入力、画像、AI要約 |
得意な用途 |
会議記録、授業ノート、アイデアメモ |
アイデア出し、企画構成、情報の構造化 |
情報の構造化 |
ページやセクションで分類 |
放射状の構造で階層的に分類 |
AI機能 |
Copilotによる補助的な要約・整理 |
AIによる自動要約とマインドマップ化 |
どちらを選ぶべきかは、あなたの目的次第です。思いついたことを気軽に記録したいならOneNote、構造化して論理的に整理したいならEdrawMind。両方のツールを使い分けることで、情報管理の効率をさらに高めることができます。
まとめ
OneNoteは、柔軟な情報の入力と整理が可能な多機能ノートアプリです。GoogleドキュメントやWordと比べても、直感的な操作性と視覚的なレイアウトで、個人利用からビジネスまで幅広く活用できます。Copilotとの連携によって、AIによる要約や整理も可能となり、作業効率が大きく向上します。
また、無料体験版があるEdrawMindのような視覚的整理に特化したツールと併用することで、目的に応じた最適な情報管理が可能です。本記事を通して、自分に合ったツールを使い分けて効果的に活用していきましょう。