プロジェクト管理に欠かせない「ガントチャート」。特に無料で使えるツールを探している方には、どのツールが自分に合っているか迷いがちですよね。本記事では、オープンソースからクラウド、AI対応まで幅広いジャンルから「無料で使えるガントチャートツール」を厳選して10個ご紹介。比較表だけではわかりにくい、それぞれの特徴やおすすめユーザー層、料金の無償範囲まで詳しく解説します。基礎から応用までカバーした、すぐ役立つ情報をご紹介します。
1. ガントチャートの選び方
ガントチャートツールを選ぶ際には、どのような機能があるのか確認することが重要です。
まず、基本となるのはタスクの開始日・終了日を視覚的に管理できる機能です。これに加えて、依存関係の設定や進捗率の表示、担当者の割り当てができると、より実践的なプロジェクト管理が可能になります。
チームでの利用を考えるなら、複数人による同時編集やコメント機能、アクセス権限の管理といった共有機能も必要です。また、他ツールとの連携機能があると業務の効率化が図れます。
さらに、プランの範囲も重要です。タスク数やユーザー数に制限がある場合が多いため、自分の用途に合っているかを事前に確認しましょう。クラウド型とインストール型、オープンソースか商用ソフトかなどの選択肢も含めて、自分の業務スタイルに合ったツールを選ぶことが、プロジェクト成功への第一歩です。
2. 無料ガントチャートツール10選
2.1 Redmine
特徴
Redmineはオープンソースのプロジェクト管理ツールで、ガントチャート機能が標準搭載されています。課題の開始日・終了日を設定することで自動的にチャートに反映され、進捗状況の視覚的な把握が可能です。依存関係やサブタスクの設定にも対応しており、実践的なプロジェクト管理に適しています。
有志による拡張プラグインを導入すれば、ドラッグ&ドロップによる操作や、クリティカルパス表示、ベースライン設定といった高度な機能も追加可能です。
基本情報
・公式サイトURL:https://redmine.jp/
・対応言語:日本語を含む多言語対応
・対応OS:サーバー環境に依存(主にLinux)、Webブラウザでアクセス
・ガイドブックURL:https://redmine.jp/guide/
・無料範囲:ソフトおよび主要な拡張プラグインは完全無料
おすすめの方
自社でサーバー運用が可能な中~上級者向け。自由度の高い設定や拡張性を求めるプロジェクトチームに最適です。
(引用元:Redmine公式サイト)
2.2 EdrawMax
特徴
EdrawMaxは、ガントチャートだけでなく、フローチャート、組織図、マインドマップなど280種類以上の図表が作成できるオールインワンの作図ツールです。テンプレートやアイコンが豊富で、ドラッグ&ドロップの直感的な操作が可能。プロジェクト管理に特化したガントチャートも搭載されており、タスクの進捗や依存関係の視覚化に優れています。AIアシスタントによる図表の自動生成機能も利用可能です。
基本情報
・公式サイトURL:https://edraw.wondershare.jp/feature/gantt-chart-maker.html
・対応言語:日本語を含む多言語対応
・対応OS:Windows、macOS、Linux、Web、iOS、Android
・ガイドブックURL:https://www.edrawsoft.com/jp/guide/edrawmax/
・無料範囲:無料プランで基本的な図表作成が可能。保存形式やテンプレート使用に一部制限あり
おすすめの方
ガントチャートだけでなく、複数の図表を1つのツールで管理したい方に最適。ビジュアルを重視するビジネスユーザーや、資料作成に強いツールを探している方におすすめです。
2.3 みんなでガント.com
特徴
みんなでガント.comは、ブラウザ上で操作できる無料ガントチャートツールです。インストール不要で、アカウント作成も不要なため、誰でもすぐに利用を開始できます。シンプルなUIながらも、タスクの登録・移動・期間変更がドラッグ&ドロップで直感的に行え、PDF出力にも対応。グループでの共有機能もあり、リンクを送るだけで他メンバーと進捗状況を共有可能です。
基本情報
・公式サイトURL:https://www.minna-de-gantt.com/
・対応言語:日本語
・対応OS:Webブラウザ対応(Windows/macOS/スマホも一部対応)
・ガイドブックURL:https://www.minna-de-gantt.com/how-to/
・無料範囲:すべての機能を無料で利用可能(アカウント登録不要)
おすすめの方
ソフトのインストールや会員登録をせずにすぐ使いたい初心者や、シンプルなガントチャートを必要とする個人・小規模チームにおすすめ。
2.4 EdrawMind
特徴
EdrawMindは、マインドマップを中心に多機能な図表作成ができるツールで、プロジェクトの構想や計画を視覚的に整理した後、その流れを元にガントチャートとして管理する機能も備えています。特にAIを活用した要約・リライト機能や自動ノード展開機能などにより、情報の整理と構造化が非常に効率的です。
ガントチャート機能では、タスクの開始・終了日、進捗率、依存関係などを可視化でき、複数の表示モードに切り替えながら全体の進行状況を確認可能です。
基本情報
・公式サイトURL:https://edraw.wondershare.jp/edrawmind/
・対応言語:日本語を含む多言語対応
・対応OS:Windows、macOS、Linux、iOS、Android、Web対応
・ガイドブックURL:https://www.edrawsoft.com/jp/guide/edrawmind/
・無料範囲:無料プランあり(一部機能に制限あり。保存形式やエクスポート形式など)
おすすめの方
思考整理とプロジェクト計画を一貫して行いたいユーザーに最適。特に構想段階からガントチャートに落とし込みたいビジネスパーソンやチームにおすすめです。
2.5 TaMa.5
特徴
TaMa.5は、日本の中小企業や自治体などで多く利用されている、Windows向けの無料ガントチャート作成ソフトです。シンプルな操作性と効率的な動作が特徴で、オフライン環境でも使える点が大きな利点。作業工程表や人員配置表の作成に適しており、公共機関でも導入実績があります。
Excelのようなインターフェースで直感的に操作でき、工程ごとに色分けやコメントの追加も可能。ファイルはローカルに保存されるため、セキュリティ面でも安心して使えます。
(引用元:TaMa.5公式サイト)
基本情報
・公式サイトURL:https://www.netsphere.jp/tama/
・対応言語:日本語
・対応OS:Windows
・ガイドブックURL:https://www.netsphere.jp/tama/help5.5/?p=main_index
・無料範囲:完全無料(法人・個人ともに利用可能)
おすすめの方
ネットワーク接続が制限されている環境や、クラウドを使いたくない企業・団体に最適。効率的な操作性で工程管理をしたいユーザーにおすすめです。
2.6 Brabio!
特徴
Brabio!(ブラビオ)は、クラウド型のガントチャートツールで、直感的な操作性と効率的な動作が魅力です。ドラッグ&ドロップでタスクを追加・編集でき、複数メンバーでの同時編集や進捗確認もスムーズ。ガントチャート以外にもToDoリスト、カレンダー、メール通知機能など、チームでの情報共有に役立つ機能が豊富に揃っています。
クラウド型であるためインストール不要で、ブラウザさえあればすぐに使用可能。セキュリティ面でもSSL通信やアクセス制御などの企業利用に配慮された仕様です。
(引用元:Brabio!公式サイト)
基本情報
・公式サイトURL:https://brabio.jp/
・対応言語:日本語
・対応OS:Webブラウザ(Windows/macOS対応)
・ガイドブックURL:https://brabio.jp/help/
・無料範囲:無料プランは5人まで利用可能。機能制限あり(容量・外部共有など)
おすすめの方
小規模チームやスタートアップ、導入の手軽さを重視する方におすすめ。シンプルでスピーディーなガントチャート管理を求める人に最適です。
2.7 EnkinGT
特徴
EnkinGTは、プロジェクトの構想段階から実行までを一貫してサポートするタスク・ガントチャート管理ツールです。特に「見える化」に力を入れており、チーム全体の作業状況や課題をリアルタイムで把握できます。タスクの進捗は色分け表示で視覚的に管理でき、部門や担当者ごとのフィルタリングも可能です。
また、タスク情報はExcelやPDFとして出力可能で、外部共有にも対応。UIがシンプルなため、ITに不慣れなユーザーでも操作しやすい設計になっています。
(引用元:EnkinGT公式サイト)
基本情報
・公式サイトURL:https://products.enkinlab.com/
・対応言語:日本語
・対応OS:Webブラウザ(Windows/macOS)
・ガイドブックURL:https://support.enkinlab.com/
・無料範囲:フリープランあり(プロジェクト数やユーザー数に制限あり)
おすすめの方
可視化を重視するプロジェクト管理を行いたい企業やチームにおすすめ。特にチーム内で情報を共有しながら、手軽にガントチャートを活用したい初心者~中級者に適しています。
2.8 Zoho Projects
特徴
Zoho Projectsは、世界中で利用されているクラウド型の総合プロジェクト管理ツールで、強力なガントチャート機能を備えています。タスクのスケジューリング、依存関係の設定、マイルストーンの管理などが視覚的に行え、複数プロジェクトの一括管理にも対応。
また、タイムトラッキングやチャット、フィード、ドキュメント管理などの機能も統合されており、チーム全体の生産性向上を支援します。Zoho CRMやGoogle Workspaceとの連携も可能で、業務全体の一元管理が可能です。
(引用元:Zoho Projects公式サイト)
基本情報
・公式サイトURL:https://www.zoho.com/jp/projects/
・対応言語:日本語を含む多言語対応
・対応OS:Webブラウザ(Windows/macOS)、iOS/Androidアプリあり
・ガイドブックURL:https://help.zoho.com/portal/ja/kb/projects
・無料範囲:無料プランあり(2プロジェクト・3ユーザーまで。機能制限あり)
おすすめの方
複数プロジェクトをまとめて管理したい中〜大規模チームや、CRMや他の業務ツールと連携したいビジネスユースに最適。多機能で拡張性のあるツールを探している方におすすめです。
2.9 Monday.com
特徴
Monday.comは、柔軟なワークフロー設計と豊富なカスタマイズ性が魅力のクラウド型プロジェクト管理ツールです。視覚的なインターフェースでガントチャートを含む複数のビュー(カレンダー、カンバン、タイムラインなど)を切り替えながら、チームの進捗状況を一元管理できます。
自動化機能や豊富なテンプレート、サードパーティツール(Google Drive、Zoomなど)との連携により、日々の業務効率化もサポート。チーム全体で進捗をリアルタイムに共有しやすくなります。
(引用元:Monday.com公式サイト)
基本情報
・公式サイトURL:https://monday.com/lang/ja
・対応言語:日本語を含む多言語対応
・対応OS:Webブラウザ(Windows/macOS)、iOS/Androidアプリあり
・ガイドブックURL:https://support.monday.com/hc/ja
・無料範囲:無料プランあり(最大2ユーザーまで。基本機能の一部制限あり)
おすすめの方
ガントチャートだけでなく、複数の視点でプロジェクトを把握したい方や、業務自動化・連携機能を重視する企業におすすめ。特に柔軟なカスタマイズ性を求めるチームに適しています。
2.10 Asana
特徴
Asanaは、直感的な操作と高いカスタマイズ性が特徴のクラウド型プロジェクト管理ツールで、視覚的なガントチャートビュー(タイムライン)機能を標準搭載しています。チームタスクの整理、進捗の可視化、期日管理などを一元的に行えるため、プロジェクトの全体像を把握しやすくなっています。
また、ワークフローの自動化や豊富なテンプレート、Google Drive、Zoomとの連携機能も備えており、柔軟な業務設計が可能。通知や期日変更もリアルタイムで反映されるため、チームの情報共有がスムーズに進みます。
(引用元:Asana公式サイト)
基本情報
・公式サイトURL:https://asana.com/ja
・対応言語:日本語を含む多言語対応
・対応OS:Webブラウザ(Windows/macOS)、iOS/Androidアプリあり
・ガイドブックURL:https://help.asana.com/hc/ja
・無料範囲:無料プランあり(15人まで。タイムライン機能は有料プラン)
おすすめの方
視覚的にプロジェクトを管理したい中小規模のチームや、他ツールとの連携を重視する業務フローを持つ方におすすめ。直感的に使いやすく、導入・習得コストが低いため初心者にも適しています。
まとめ
本記事では、無料で利用できるガントチャートツールを10個ご紹介しました。それぞれに特徴があり、使いやすさや機能の豊富さ、連携性などが異なります。たとえば、直感的な操作を重視するなら「Brabio!」、図解や構想を含めて整理したいなら「EdrawMind」、高度な管理機能を求めるなら「Zoho Projects」や「Redmine」が適しています。
自分のプロジェクトの規模や用途に合わせて、最適なツールを選ぶことが大切です。無料プランで他の機能も備わっているEdrawMaxやEdrawMindを、まずは試しに導入し、自分のスタイルに合うかを確認してみてはいかがでしょうか。