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モーター正転逆転回路図

モーター正転逆転回路図は、電動機を前後どちらの方向にも回せるようにした制御回路を整理するための図です。見た目は接点やコイルが多く複雑に感じますが、主回路と制御回路を分けて考えると、どこで回転方向を変え、どこで誤動作を防いでいるかがかなりつかみやすくなります。ここでは、正転逆転回路図の基本構成、自己保持とインターロックの見方、テンプレートとして流用しやすくする整理のコツまで順に確認します。

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1.モーター正転逆転回路図の基本構成を押さえる

モーター正転逆転回路図では、まず主回路と制御回路を分けて見ることが大切です。主回路は実際にモーターへ電力を送る経路で、制御回路は押しボタンや補助接点、コイルを通してその動作を指示する経路です。この二つを混ぜて読もうとすると、線は追えても回路の意味が見えにくくなります。反対に、どちらが大電流を扱い、どちらが操作の条件を作っているかを意識すると、正転逆転回路の全体像がかなり整理しやすくなります。

三相モーターの正転逆転では、三相交流の相順を変えることで回転磁界の方向が逆になる原理を利用しており、実回路では三相のうち二相を入れ替えることで相順を反転させます。そのため、主回路側では正転用接触器と逆転用接触器が配置され、どちらが投入されるかによってモーターに加わる相順が変わります。一方の制御回路では、停止ボタン、正転ボタン、逆転ボタン、各接触器コイル、自己保持接点、インターロック接点が組み合わされます。つまり、この回路図は単に方向を切り替えるだけでなく、安全に切り替えるための条件まで含んだ図として読む必要があります。

2.主回路ではどこで回転方向が変わるか

正転逆転回路図の主回路で見たいのは、モーターに入る三相の並びがどこで切り替わるかです。通常、正転用接触器が投入されたときは標準の相順で電力が供給され、逆転用接触器が投入されたときは二相が入れ替わるように配線されます。この「二相入替による相順反転」が回転方向の切替の中心であり、図面では接触器まわりの配線交差や端子のつながりとして表れます。

ここで大事なのは、配線が交差している見た目だけを追うのではなく、どの相がどのときにどこへ行くかを落ち着いて見ることです。説明用のテンプレートでは、正転時と逆転時の通電経路を色や矢印で分けて示すと理解しやすくなります。学習者がつまずきやすいのは「なぜ接触器が二つ必要なのか」という点ですが、これは単に切替が必要だからだけではなく、正転と逆転では相の接続順序が異なるためです。主回路は電力経路そのものなので、接点容量や配線のまとまりを見やすくすることも図面の質に関わってきます。

また、電源側・接触器側・モーター側の位置関係が整理されている図は、現場説明にも流用しやすくなります。端子番号を細かく入れすぎなくても、電源→接触器→モーターという流れが崩れていなければ、回路の意味は十分伝わります。

3.制御回路で自己保持と停止動作を読む

制御回路では、ボタンを押した瞬間だけでなく、押したあとにどのように運転状態を保つかを見る必要があります。その中心になるのが自己保持です。正転ボタンを押して正転用コイルが励磁されると、その補助接点が閉じて、ボタンから手を離しても回路が継続する仕組みがよく使われます。逆転側も同様で、逆転ボタンを押したあとに逆転用補助接点が自己保持を担当します。

停止ボタンは通常、制御回路の手前に入る常閉(NC)接点として描かれます。NC接点を使う理由は、配線の断線が発生した場合でも回路が開いて停止状態になるフェールセーフの考え方によるものです。これにより、どの運転状態にあっても停止ボタンを押すとコイルへの通電が切れ、正転でも逆転でも停止できる形になります。ここを理解すると、ラダー図の見え方がかなり変わります。単に線の上下関係を見るのではなく、停止が最優先で、そのあとに正転・逆転の条件が枝分かれしていると捉えると読みやすくなります。

要素 役割 図面で確認したい点
停止ボタン 運転を解除する NC接点として先頭側にあるか(フェールセーフ)
正転ボタン 正転用コイルを起動する 自己保持接点とどうつながるか
逆転ボタン 逆転用コイルを起動する 逆転側自己保持との関係
補助接点 自己保持やインターロックを作る NO/NCの種別が明示されているか

こうした構成をテンプレートとして整えるなら、停止・正転・逆転・コイル・補助接点の順番を毎回そろえるだけでも、別案件へ流用しやすくなります。

4.インターロックが重要な理由を見る

モーター正転逆転回路図で最も重要な安全要素の一つがインターロックです。正転用接触器と逆転用接触器が同時に投入されると、主回路では相順が反転した状態の電源ラインが直接接続されることになり、線間短絡が発生します。これを防ぐために、制御回路では正転コイルの経路に逆転側の常閉補助接点を入れ、逆転コイルの経路には正転側の常閉補助接点を入れる構成がよく使われます。これが電気的インターロックです。

図面では接点が一つ増えただけのように見えても、その意味は非常に大きいです。どちらか一方が入っているとき、もう一方の回路が成立しないようにしているため、誤操作や同時押しへの備えとして機能します。さらに実機では機械的インターロックを併用する場合もありますが、回路図としてまず理解したいのは、電気的に同時投入による線間短絡を防いでいるという点です。テンプレートにするなら、NO接点とNC接点の種別、自己保持接点、相手側を止めるための接点を図中で明確に分けておくと、読み手の理解がかなり安定します。

このあたりを押さえておくと、正転逆転回路図は単なるスイッチ操作図ではなく、運転継続と安全停止を両立させるための制御図だとわかってきます。

5.回路図をまとめる際の整理方法

モーター正転逆転回路図を整理する際は、主回路(相順切替・接触器・モーター)と制御回路(停止優先・自己保持・インターロック)を明確に分けたレイアウトを基本にすると、学習用にも現場説明用にも展開しやすくなります。NO/NC接点の種別、自己保持接点の位置、インターロック接点の対応関係をあらかじめ定位置化しておくと、案件が変わっても同じ読み方で追える図面になります。

回路図の作成にはEdrawMaxのようなツールが役立つ場面があります。主回路と制御回路を分けたレイアウトをテンプレートとして持っておけば、自己保持やインターロックの関係を同じルールで表現しやすく、AIで基本の正転逆転回路のたたき台を生成してから接点名・コイル名・注記を追加して仕上げる進め方にも向いています。どの接点が何のために入っているかをひと目で伝えたい場面で、検討してみる価値があります。

よくある質問

  • 主回路はモーターへ実際の電力を流す経路で、制御回路は押しボタンや補助接点、コイルによってその運転条件を作る経路です。分けて見ると読みやすくなります。
  • 正転用と逆転用を同時投入すると、相の切替条件がぶつかって短絡や危険な状態につながるおそれがあるためです。インターロックで防ぐ考え方が重要です。
  • 押しボタンを離したあとも運転状態を保つためです。コイルが励磁されたあと、その補助接点で通電経路を維持する仕組みとして使われます。
  • 接点のNO/NC種別、コイル名、正転用・逆転用の区別、主回路で二相を入れ替えている位置を明示すると読みやすくなります。
成海

成海

Apr 14, 26

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