ブレインストーミング

ブレインストーミングのやり方

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編集者: Edraw

近年、企業やチームの会議では、単なる意見交換だけでなく「アイデアを飛躍させる」ための仕組みが求められています。そこで活躍するのが、皆で自由に発想を出し合う手法、ブレインストーミングです。多数の視点から生まれたアイデアが連鎖し、新しい企画や問題を解決するきっかけになる。このプロセスを効果的に導くことで、会議の質は大きく変わります。

本記事では、「なぜブレインストーミングを行うのか」といった基本から、ルールや具体的な手法、設問の作り方、そして便利なツール「EdrawMind」まで、初心者でもすぐに実践できる流れで解説します。会議を“ただの報告会”にせず、創造と共有の場に変える第一歩として、ぜひご活用ください。

パソコンでブレインストーミングをする

1.ブレインストーミングとは?

ブレインストーミングとは、複数人で自由にアイデアを出し合い、創造的な解決策を生み出すための会議手法です。1940年代にアレックス・F・オズボーンによって提唱され、企業のマーケティングや商品開発、学校教育など、さまざまな分野で活用されています。

多様なアイデアを短時間で大量に生み出すことができ、批判をせず、他人の意見に乗っかる「質より量」の原則で進めます。

流れとしては

①テーマや課題を設定

②参加者が思いつくままに意見を出し合い

③出たアイデアを整理・分類する「グルーピング」を行い、全体の傾向やつながりを可視化します。

そこから得られる本質的な気づきが「インサイト」であり、課題の核心や新しい可能性を見出すきっかけとなります。さらに、参加者同士の考えを擦り合わせて共通理解を形成する「アコモデーション」を通じて、チームとしての方向性が明確になります。

ブレーンストーミングは会議や新商品開発などで活用され、発想の偏りを防ぎ、創造的なコミュニケーションを促進する有効な手法です。

ブレインストーミング とは

2. ブレインストーミングのルール

ブレインストーミングを効果的に進めるには、自由な発想を引き出すためのルールを事前に共有しておくことが不可欠です。ここでは、基本となる4つのルールを紹介します。

ブレインストーミング やり方1

(引用元:photoAC)

判断・批判をしない

アイデアを出す段階では、良し悪しを判断せず、どんな意見も否定しないことが大切です。批判があると発言が萎縮し、自由な発想が妨げられます。どんなに突飛な意見でも歓迎する姿勢をチーム全体で持ちましょう。

自由奔放に発言する

奇抜であっても構いません。むしろ、常識にとらわれない意見が新しい視点やアイデアの元になります。「こんなこと言ってもいいのかな?」という気持ちは捨て、とにかく発言することが重要です。

質より量を重視する

多くのアイデアを出すことで、その中に光るヒントが見つかる可能性が高まります。最初は意味がなく見えるアイデアでも、後の議論で価値が生まれることがあります。とにかく量を出すことに専念しましょう。

アイデアを結合・発展させる

他の人の意見に乗っかったり、複数の意見を組み合わせたりして、さらに新しいアイデアを創出することが推奨されます。これは「連想」や「共創」の力を活かす重要なステップです。

これらのルールを守ることで、参加者全員が安心して意見を出し合える環境が整い、ブレインストーミングの効果を最大限に引き出すことができます。

3. ブレインストーミングの手法

ブレインストーミングにはさまざまな手法があり、目的やメンバーの構成に応じて適切な方法を選ぶことで、より効果的にアイデアを引き出せます。ここでは、代表的な手法と、それぞれが適している場面について紹介します。

ブレインストーミング やり方2

(引用元:illustAC)

①ラウンドロビン方式

順番に1人ずつアイデアを出していく方法です。全員が発言できる環境を作れるため、地位の高い人の意見に偏らず、均等に意見を集めたいときに適しています。チームビルディングや初対面のメンバー同士にも有効です。

②マインドマップ

中心にテーマを置き、関連するキーワードを放射状に広げていく方法です。思考を可視化できるため、複雑なテーマや複数の視点から考える課題に適しています。オンラインツールを使えばリモート会議でも活用可能です。

③ブレインライティング

紙やデジタルツールにアイデアを書き出し、他の人がそのアイデアに追加・発展を加えていく方式です。口頭での発言が苦手な人でも参加しやすく、静かに深く考える場面に向いています。

④スキャンパー法

既存のアイデアや商品を「置き換える」「組み合わせる」「応用する」など7つの視点から再構築していく手法です。商品開発やサービス改善など、既存のものに変化を加えたいときに有効です。

⑤クレイジー8

1人が8分間で8つのアイデアを出すという短時間集中型の手法です。スピード重視で一気にアイデアを広げたいときや、会議にメリハリをつけたい場面で使われます。

手法選びのポイント

どの手法も一長一短があり、目的によって最適な方法は異なります。例えば「新しい商品コンセプトを大量に出したい」ならクレイジー8、「既存サービスを改善したい」ならスキャンパー法が有効です。チームの特性や時間の制約、求めるアウトプットに応じて柔軟に使い分けることが大切です。

4. ブレインストーミングの設問方法

ブレインストーミングの成否を分ける重要な要素のひとつが「問いの立て方」です。曖昧な問いでは抽象的な意見しか集まりにくく、逆に狭すぎる問いではアイデアの幅が限定されてしまいます。ここでは、効果的な設問の作り方と、設問例について紹介します。

ブレインストーミング 設問

(EdrawMindのカンバンボード)

設問作成のポイント

①目的を明確にする

まず、そのブレインストーミングのゴールが「新商品を企画する」「既存サービスの改善点を洗い出す」「パフォーマンスを高める」など、何を目指しているのかを明確にします。

②視点を広げる

1つの設問に対して複数の視点を意識して設計します。たとえば「この商品をどう改善すべきか?」という問いに対して、「ターゲットユーザーから見て」「コスト削減の観点で」「競合との差別化」という具合に切り口を加えることで、多角的な意見が集まりやすくなります。

③オープンな表現にする

「はい/いいえ」で答えられる質問ではなく、「どうすれば」「どのように」「何が可能か」など、自由な発想を促す表現を使いましょう。

設問の例

  • パフォーマンスを高めるには?
  • 売上を3倍にするには?

適切な問いは、ブレインストーミング全体の方向性を決める羅針盤です。設問の精度を高めることで、参加者の思考を深め、実用的で創造的なアイデアを引き出すことができます。

5. おすすめのブレインストーミングツール EdrawMind

ブレインストーミングを効率的かつ視覚的に進めたいときにおすすめなのが、マインドマップツール「EdrawMind」です。直感的な操作と豊富なテンプレートで、初心者でもすぐに使いこなせるのが特長です。

EdrawMindの主な機能

  • テンプレートが豊富:会議、企画、課題解決などさまざまなテーマに対応したテンプレートが用意されており、すぐにブレインストーミングを始められます。

ブレインストーミング EdrawMind1

  • AI自動生成機能:キーワードや設問を入力するだけで、AIが自動的に関連するアイデアを展開してくれるため、発想の幅を広げることが可能です。

ブレインストーミング EdrawMind AI

  • ブレインストーミングモード:参加者全員がリアルタイムでアイデアを出し合える専用モードがあり、リモート会議やチームワークにも最適です。

ブレインストーミング EdrawMind2

簡単な利用例

  1. EdrawMindを開き、「ブレインストーミングモード」を選択。

ブレインストーミング EdrawMind やり方1

  1. 中心テーマを入力(例:「新商品のアイデア」など)。

ブレインストーミング EdrawMind やり方2

  1. メンバーが自由にアイデアを入力していく。

ブレインストーミング EdrawMind やり方3

  1. 生成されたマインドマップをそのままPDFや画像として保存・共有可能。

ブレインストーミング EdrawMind やり方4

このように、EdrawMindを使えばアイデアを視覚的に整理しやすく、議論の流れや関係性を一目で把握できます。特にリモート環境でのブレインストーミングには非常に役立つツールです。下記のボタンから無料ダウンロードしてご活用ください。

まとめ

ブレインストーミングは、アイデアを広げるだけでなく、チームの可能性を引き出す強力な手法です。ルールを理解し、目的に合った手法や設問を活用することで、会議の質が飛躍的に向上します。

さらに、EdrawMindのようなツールを取り入れることで、発想の可視化と整理がスムーズに行え、リモート環境でも効果的な議論が可能になります。

ぜひ本記事を参考に、自分たちに合ったブレインストーミングのスタイルを見つけ、日々の会議やプロジェクトに無料体験版があるEdrawMindを活かしてみてください。

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