グラフ・チャート

Excelでヒストグラムを作成する方法

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編集者: Edraw

ヒストグラムは、棒グラフの一種でデータの統計に利用するグラフです。

作成方法や概要が分からないという方へ。

この記事ではエクセルでヒストグラム(度数分布表)を作成する方法を複数お伝えします。

参考にしていただけたら幸いです。

1.ヒストグラムとは?どんな時に使う?

ヒストグラムの例

ヒストグラムとは、データの度数分布をグラフにしたものです。

値を範囲別に分類してデータの数を縦棒グラフにした形となっています。

縦棒グラフと違うのは、グラフ間の間がない状態となっていて連続したデータを表すことです。

ヒストグラムを利用することで、ある値の範囲にあるデータの数が分かります。

全体を通して、値の分散の具合をひとまとめにする形で把握できるのが特徴です。

例を挙げると、ある月の市内の家庭における電気の使用量のデータやクラスにおける生徒の体重などのデータをヒストグラムに表すことができます。

2.エクセルでヒストグラムを作成する3つの方法

エクセルでヒストグラムを作成する方法の比較です。

詳細については後の見出しでお伝えします。

 

FREQUENCY関数の活用

グラフのヒストグラム

アドインの活用

対応バージョン

Excel2007以降

Excel 2016以降

Excel 2016以降

メリット

・度数分布を作成するまでの手順が簡単

・操作が早い

・ワンクリックで表が作成できる

・表メニューから選べるので簡単

・度数分布表とグラフをワンクリックで一括作成

・度数分布表のレイアウトがきれい

・新規ワークシート、新規ブックに出力可能

デメリット

・ヒストグラムを別途作成する必要がある

・階級値を設定する必要がある

・作成した後の表を編集する必要がある

・アドインをインストールする必要がある

3通りの方法のそれぞれの特徴を理解したうえで適切な方法でのヒストグラム作成を推奨します。

       

3.エクセルでヒストグラムを作成する手順

エクセルでヒストグラムを作成する具体的な手順をご紹介します。

方法① FREQUENCY関数の活用

課題:学生のテストの得点の分布を分析するヒストグラム

Step1:元データを入力する

テストの得点

元データを入力

Step2:ビン(階級値)を設定する

データの値から、階級値を設定してシート内に入力する

階級値とは、データを分類する際の区切りとなる数値です。

階級値は区切りのいい数値で、等間隔とする

テストの階級値

Step3:FREQUENCY関数で度数を求める

関数入力

階級値のデータの右の列にデータの数+1分のセルを選択

選択した状態で関数バーに=FREQUENCY()と入力

関数により、その階級におけるデータの個数(度数)が求められる

()内に、左の引数はStep1で作成したデータ、右にStep2の階級値を選択する

「Cntl」+「Shift」+「Enter」を押下すると度数を一覧にした度数分布表が完成です

Step4:棒グラフを挿入する

棒グラフ選択

階級値と度数分布の配列を選択して棒グラフを挿入する

縦棒グラフを推奨

Step5:グラフをヒストグラム風に調整する

ヒストグラムに変更

グラフのデータを選択を選択します

右の横項目ラベルに元データの配列、左の凡例項目の系列1のチェックを外して系列2のみとする

範囲選択

すると、ヒストグラムのデータが完成しました

棒グラフのいずれかの棒をクリック

系列設定

「データ系列の書式設定」の画面で「系列のオプション」ー「要素の間隔」を0%とします

すると、ヒストグラムのレイアウトになった

得点のヒストグラム

方法②「挿入」タブからヒストグラムを作成

Step1:元データを入力する

元データを入力する

8月の最高気温

Step2:「挿入」タブを開く

ヒストグラム選択

挿入タブを開いてグラフのメニューを開く

Step3:「統計グラフ」→「ヒストグラム」を選択

縦棒グラフのアイコンより「ヒストグラム」または全てのグラフより「ヒストグラム」を選択

ヒストグラム修正前

描画領域内にヒストグラムが出力される

Step4:グラフを調整・装飾する

軸の設定をする

軸の書式

描画領域内を選択して右上の+アイコンより軸の設定をクリック、または横軸をクリックする

「軸の書式設定」より「軸のオプション」を選択して以下の項目を設定する

  • ビン(棒)の数
  • ビンの幅
  • 表示する値の最小値
  • 表示する値の最大値

気温のヒストグラム

方法③ アドインの活用

Step1 アドインを追加する

アドイン画面

まずは、アドインのインストールからです。

「ファイル」-「オプション」-「アドイン」を開きます

設定を開いて「分析ツール」にチェックをするとデータタブにアドインが追加されます

Step2 :元データを入力する

出生時体重

元データを入力します

Step3:ビン(階級値)を設定する

データの値から、階級値を設定してシート内に入力します

階級値は区切りのいい数値で、等間隔とします

Step4 :データ分析する

「データ」タブの「データ分析」を押下

「ヒストグラム」を選択

Step5:データを入力

統計データ入力

入力範囲にStep1のデータの範囲、データ区間にStep2の階級値を入力

出力オプションで下記の項目を選択

出力先、パレート図、累積度数分布の表示、グラフ作成

グラフ作成にチェックをする

Step6:OKボタンを押下

OKを押下すると度数分布表とヒストグラムが作成される

ヒストグラムと度数分布

出生時体重ヒストグラム

4.おススメのヒストグラム作成ツールEdrawMax

ヒストグラムを作成する手順をお伝えしました。

描画ソフトEdrawMaxはヒストグラムの作成に便利でエクセルより編集がしやすいです。

EdrawMaxの魅力を3つ解説します。

特徴①豊富な棒グラフ・ヒストグラムテンプレート

テンプレート

EdrawMaxは棒グラフ、ヒストグラムをはじめテンプレートを多数搭載しています。

種類別に、解像度が高くてデザイン性に富んだテンプレートを用意しているので資料作成に役立ちます。

ヒストグラム編集画面

データの編集も表形式となっていて、使いやすいインターフェースなのが特徴です。

特徴②豊富なスタイル設定

色のテーマ

作成したファイルのスタイルを設定することが可能です。

グラフごとに枠線や背景、テーマを設定することができてアレンジが自由自在にできるのが魅力です。

ビジネス、プライベートと用途に合わせて適切なスタイルを設定することを推奨します。

特徴③エクスポート・共有しやすい

共有

作成したファイルのエクスポート、共有が柔軟にできます。

エクスポートできる形式も多様で、互換性が高いです。

また、クラウド上に保存したファイルを共有することができます。

リンクを発行して、他ユーザーとファイルの閲覧、編集することができます。

セキュリティも完備しているので、データ漏洩の心配もありません。

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