現代の生活や仕事では、「やること」が次々に発生し、それらを見失わずに処理していくことが求められます。特に個人で動く場合、自分でスケジュールやタスクを管理しなければなりません。そこで注目されるのが、タスク管理ツール。
この記事では、2025年時点で使いやすく、かつ無料または無料プランが用意されている、個人向けのタスク管理ツール7選を紹介します。ツール選びのポイントも交えながら、自分にぴったりの一つを見つけましょう。
1. タスク管理ツールの主な機能
個人ユーザー向けタスク管理ツールにおいて重視すべき主な機能を以下に挙げます。
・タスク登録/編集機能
タスク名、期限、メモ、サブタスク、カテゴリ/タグなどを自由に登録でき、後から編集できること。
・リマインダー・通知機能
期日当日または前日に通知してくれる機能は、忘れ防止に不可欠。
・繰り返し設定
定期的なタスク(毎日、毎週、毎月など)を自動で生成できること。
・タスクの分類・整理機能
リストやプロジェクト、タグ、優先度、フォルダ、セクションなどで分類できると後から見返しやすい。
・ビュー表示・フィルタ機能
一覧表示、カレンダー表示、優先順表示、期日順など、見たい形で切り替えられること。
・同期・マルチデバイス対応
スマホ・PC・Web間で同期でき、どこからでもアクセスできること。
・インポート/エクスポート機能
他ツールからの移行やバックアップのため、CSV/ICSなどでデータ出力できると安心。
・無料プランの実用性
無料プランで使える機能範囲が現実的か(例えば通知・タグ・サブタスクが使えるか)を重視。
・拡張性・連携機能
カレンダー連携、他アプリ(メモアプリ、メール、Todoツールなど)との連携があると便利。
特に個人利用においては、シンプルさと実用性のバランスが重要です。高機能でも使いこなせなければ逆に手間になることがあります。そのため、上記機能を備えつつ、操作性が軽快で使いやすいものを優先して選ぶとよいでしょう。

2. 個人向けのタスク管理ツール7選
① Microsoft To Do

(引用元:Microsoft公式サイト)
Microsoft が提供するクラウドベースのタスク管理アプリで、スマホ・PC・Web間で同期でき、Outlookタスクとの統合もされている点が特徴です。
特徴
- 今日の予定:その日の優先タスクを「今日やること」としてピックアップできる。
- タスクの分割(サブタスク/ステップ)に対応。
- 繰り返し・期限・通知設定が可能。
- リスト共有ができ、共同作業に向いている。
- Microsoft 365 / Outlook との統合性が高い。
- テーマ・背景のカスタマイズが可能。
体験談・印象的な機能
実際に使ってみて最も印象に残ったのは「今日の予定」部分です。過去の未完了タスクを「今日は何をする?」から確認できるのが魅力です。画面もすっきりしており、タスクの編集や移動も直感的に行える点が非常に便利でした。
特にOutlookとの連携は業務用途で大きな強みです。メールの内容をそのままタスクに変換したり、スケジュールとの統合がスムーズにできるので、仕事でTo Doを多用するユーザーにとっては効率アップできます。
一方で、細かいラベル管理やフィルタ機能には限界があるため、複雑なプロジェクトにはやや物足りなさを感じることもありました。シンプルで使いやすい一方、タスクの整理にこだわりたい人は補助的なツールと併用するとより快適に使えるかもしれません。
基本情報
- 公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-to-do-list-app
- 対応 OS:Windows / macOS / iOS / Android / Web
- ガイドブック:https://support.microsoft.com/ja-jp/todo
- 無料プラン:全機能を無料で利用可能
② EdrawMind

EdrawMind(エドラマインド)は、Wondershare が提供するマインドマップ/思考整理ツールですが、トピックにタスク情報を付与するタスク管理機能も備えています。マインドマップを軸に可視化しつつ、タスク進捗やガントチャートでのスケジュール管理も可能です。
特徴
- トピックへのタスク割り当てが可能(開始時刻・終了時刻・所要時間などを設定)
- カンバン表示で直感的にドラッグ&ドロップ管理ができる
- ガントチャートにより時間軸での可視化ができる
- 思考整理と実行管理を一体化できる柔軟な設計
- クロスプラットフォーム対応(Windows / macOS / Linux / Web / iOS / Android)
体験談・印象的な機能
特に印象的だったのは、マインドマップ上のノードを直接タスクとして管理できる点です。アイデアを出しながら即座にタスク化できることで、思考の流れを止めずに「計画」と「実行」を自然にリンクできる感覚があります。
プロジェクトでアイデア出しからスケジューリングまでをEdrawMindで行い、構想を視覚的に整理しながら、タスクを構造的に配置できたことで、全体の抜け漏れを防げます。さらに、ガントチャートに切り替えるだけでスケジュール全体を俯瞰できるのは、時間の使い方を見直すうえでも非常に便利でした。
一方で、マインドマップの自由度が高いため、ある程度の構成力がないと逆に情報が煩雑になりがちなので、自分なりのテンプレートを作って活用するのがおすすめです。
基本情報
- 公式サイト:https://www.edrawsoft.com/jp/edrawmind/
- 対応 OS:Windows / macOS / Linux / Web / iOS / Android
- ガイドブック:https://www.edrawsoft.com/jp/guide/edrawmind/tasks.html
- 無料プラン:機能制限付き(トピック数や出力制限など)
③ Google Tasks

(引用元:Googleカレンダー公式サイト)
Google が提供するシンプルなタスク管理ツール。Gmail、Google カレンダー、Google Meet などと統合され、Google プラットフォームを日常的に使う人には導線がスムーズな点が強みです。
特徴
- Gmail や Google カレンダーとの連携が強く、メールを直接タスク化できる
- タスクにはタイトル・メモ・期限を設定可能
- サブタスク設定が可能で、タスクの階層化ができる
- モバイル・Web・Google Workspace 間で同期
- インターフェースは極めてシンプルで迷わず使える
体験談・印象的な機能
Gmail 上で「タスクに追加」できるのが非常に便利。受信メールをそのまま後で対応すべきタスクに登録できるので、別アプリに移さなくて済みます。また、Google カレンダーにタスクを表示できるため、予定とタスクを一画面で俯瞰できる点も使いやすさのポイントでした。ただ、通知機能がやや弱く、リマインダー機能の柔軟性には物足りなさを感じることもあります。
基本情報
- 公式サイト:https://support.google.com/tasks/answer/
- 対応 OS:iOS / Android / Web
- ガイドブック:https://support.google.com/tasks
- 無料プラン:基本機能は完全無料で利用可能
④ Habitica

(引用元:Habitica公式サイト)
Habiticaは、タスクや習慣を「RPG」風にゲーム化して管理できるアプリ/サービスです。日々のタスクをクエストとして扱い、完了すると経験値(XP)やゴールド、アイテムなどの報酬を得られます。失敗(未完了)やネガティブな習慣にはペナルティがある仕組みもあります。
特徴
- タスクのゲーム化:To‑Do、Daily(毎日のタスク)、Habit(習慣タスク)という3種類のタスク形式を使い分けられる
- 報酬とペナルティ:タスクを達成すると報酬、未達成だとHPが減るなどの仕組み
- ソーシャル機能・パーティ:仲間とクエストを共有してモチベーションを高め合える
- 繰り返し設定や通知:定期タスク、通知機能あり
- クロスプラットフォーム対応:Web、iOS、Android
体験談・印象的な機能
実際に使ってみて面白かったのは、習慣をゲーム要素として扱えること。たとえば「水を飲む」「ストレッチをする」など日々の小さな習慣をHabitタスクとして登録すると、それをこなすことでキャラクターのレベルアップができるので、日常の些細な行動にも「やった感」が得られます。また、仲間とクエストを共有したり一緒に挑戦する機能によって、孤立せずにモチベーションを保てるのも魅力です。
ただし、ゲーム要素が強いため、タスク管理本来のシンプル性を求める人には向かない可能性も。また、通知の柔軟性やサブタスクの扱いなどでは他ツールに比べて弱さを感じることもあります。
基本情報
- 公式サイト:https://habitica.com/
- 対応 OS:Web / iOS / Android
- ガイドブック:https://habitica.com/static/faq
- 無料プラン:基本機能のほとんどは無料で利用可能。一部課金要素あり(装飾アイテムやクエストなど)
⑤ TickTick

(引用元:TickTick公式サイト)
TickTickは、タスク管理・スケジュール・習慣トラッキングなどを一体化させた多機能型の生産性アプリです。リスト管理、カレンダー表示、ボード表示(カンバン)、タイムライン表示など多彩なビューを切り替えられ、日常業務から個人プロジェクトまで幅広く対応します。
特徴
- 複数ビュー対応:リスト、カレンダービュー、カンバン、タイムライン表示などを切り替え可能
- 自然言語入力(NLP):明日13時 会議と入力すれば自動で日時認識
- 通知・リマインダー機能:複数通知、場所通知、定期リマインダーなど多彩
- 習慣トラッキング:日々のルーチンタスクや習慣を可視化・記録
- ポモドーロタイマー:集中時間の計測・実行管理に対応
- フィルタ/スマートリスト機能:タグや優先度による絞り込み表示
- クロスプラットフォーム対応:iOS / Android / Windows / macOS / Web
体験談・印象的な機能
特に便利だと感じたのは、自然言語入力でのタスク登録です。「来週水曜日14時 ミーティング準備」と入力するだけで、日付と時間が即座に反映されるのは直感的でスピーディー。さらに、タイムラインビューでは時間の重なりも把握しやすく、1日の流れを視覚的に管理できます。
ただし、無料版では一部ビュー機能やリスト数などに制限があります。特にカレンダー連携や高度なフィルタは有料プラン対象となるため、継続利用には検討が必要です。
基本情報
- 公式サイト:https://ticktick.com
- 対応 OS:iOS / Android / Windows / macOS / Web
- ガイドブック:https://help.ticktick.com/
- 無料プラン:基本的なタスク管理、リマインダー、習慣トラッカーなどは無料で利用可能。ビュー・リスト数などに制限あり
⑥ Any.do

(引用元:Any.do公式サイト)
Any.doは、シンプルで直感的な操作感とスマートなインターフェースが特徴のタスク管理アプリです。タスク、リマインダー、カレンダー、買い物リスト機能を一体化しており、日常生活から仕事まで幅広いシーンで活用できます。
特徴
- インターフェースが非常にシンプルで視認性が高い
- カレンダー機能と一体化され、予定とタスクを同時に確認できる
- タスクのサブタスク、タグ、優先度、繰り返しなどの基本機能が充実
- 音声入力対応(Alexa、Google Assistant、Siriなど)
- チームでの共有・割り当ても可能(有料機能含む)
- クロスプラットフォーム対応:iOS / Android / Web / Chrome 拡張など
体験談・印象的な機能
Any.doを使ってみて特に良かったところは、タスクとカレンダーの統合ビューです。ドラッグ&ドロップでタスクをスケジュールに移動できるインターフェースは直感的で、時間の見通しがとても立てやすいです。また、Googleカレンダーとの同期もスムーズで、仕事や予定の管理を一元化できるのが便利です。
ただし、無料プランでは一部の機能に制限があり、特にラベル機能や高度なリマインダー、ファイル添付などは有料となっています。
基本情報
- 公式サイト:https://www.any.do/
- 対応 OS:iOS / Android / Web / Chrome拡張
- ガイドブック:https://support.any.do/en/
- 無料プラン:基本機能(タスク作成、期日、繰り返し、リマインダーなど)は利用可能。ラベル、ファイル添付、テーマ変更などは有料
⑦ Todoist

(引用元:Todoist公式サイト)
Todoistは、全世界で数千万ユーザーが利用する人気のタスク管理アプリで、シンプルかつ高度な機能を兼ね備えた万能型ツールです。プロジェクトや仕事、個人の目標まであらゆる場面で活用され、GTD(Getting Things Done)手法にも対応しています。
特徴
- プロジェクト・セクション・タスク・サブタスクで階層的に整理可能
- 直感的なインターフェースと優れたUX(操作感)
- タスクの繰り返し、ラベル、優先度、コメント、添付など豊富な機能
- 自然言語入力(例:「毎週火曜13時 会議」→自動認識)
- フィルター機能:条件でタスクを絞り込み表示可能
- カレンダー連携、Google Assistant や Alexa など音声アシスタント対応
- マルチプラットフォーム対応:iOS / Android / Web / Windows / macOS / ブラウザ拡張
体験談・印象的な機能
Todoistを使って特に優れていると感じたのは、自然言語入力の正確さとカスタムフィルターの柔軟性です。タスクの追加が圧倒的に速く、たとえば「明日9時までにレポート提出」と書けば自動的に期限付きで登録されます。
さらに、タスクの表示条件を自由に設定できるフィルターは、今日中に終えるべき重要タスクだけを抽出したい時などに非常に便利です。プロジェクトが多い場合でもストレスなく管理でき、GTDに沿って「今やること」に集中しやすい設計がされています。
無料版でも基本機能は豊富ですが、カレンダー・ラベル・フィルター・リマインダーなどを多用したい場合は有料プランの方が快適です。
基本情報
- 公式サイト:https://www.todoist.com/ja
- 対応 OS:iOS / Android / Windows / macOS / Web / ブラウザ拡張
- ガイドブック:https://www.todoist.com/ja/help
- 無料プラン:プロジェクト・タスク作成・期日設定などの基本機能は無料。ラベル、リマインダー、コメント機能は有料
3. タスク管理で大事なこと
タスク管理を効果的に行うには
- 記録
- 分類
- 実行
- 見直し
この4つのステップを習慣化することが大切です。
まずは、頭の中にある「やるべきこと」をすべて書き出して外部化しましょう。これだけで忘れにくくなり、気持ちも軽くなります。
次に、そのタスクを「重要度」「緊急度」「プロジェクト単位」などで整理・分類します。ポイントは、「次に何をすればいいか」が明確になるようにしておくこと。曖昧なタスクは手がつけづらく、先延ばしの原因になります。

実行の段階では、優先順位を設定し、リマインダーや通知機能をうまく使って集中を維持しましょう。さらに、週に1度でも「振り返り」の時間を取り、できなかったタスクの理由や進捗を確認すると、改善に役立ちます。
タスク管理とは、単なる「To Do リスト作成」ではなく、自分の時間とエネルギーをどう使うか”をデザインすることです。無理なく続けられる方法を見つけて、長く運用できる仕組みを作ることが成果への近道になります。
まとめ
タスク管理ツールは、単にやることを並べるだけのものではありません。自分のやるべきことを「見える化」し、優先順位をつけて行動に移すための思考と行動の整理ツールです。
特に個人での活用では、使いやすさや自然な導線、習慣化しやすい仕組みが続けるための鍵となります。
今回紹介した7つのツールはいずれも優れた機能を持っており、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことで、仕事も日常もよりスムーズに進められるようになります。
まずは無料体験版があるEdrawMindで、今日からタスク管理を始めてみましょう。