Googleスライドで組織図を作成するには、描画機能を使って一から作成する方法と、スプレッドシートと連携して効率的に作る方法があります。本記事では、この2つの手順を詳しく解説し、用途に合わせた組織図の作成方法をご紹介します。
方法1:描画機能を使って作成する
Googleスライドに標準搭載されている描画機能を活用すれば、シンプルな組織図を自由に作成できます。以下に具体的な手順を紹介します。
Step1. 図形を挿入して配置
まず、Googleスライド上部のメニューから【挿入】→【図形】をクリックし、矩形を選択してスライドに配置します。この矩形を選択した状態で、ショートカットキー 【Ctrl+D】 を押すとコピペが可能です。必要まで矩形をコピーし、階層構造に従って上下や左右に並べましょう。こうすることで、管理職から現場担当まで階層ごとの枠組みが出来上がります。
Step2. 線を挿入して接続
続いて、【挿入】→【線】→【カギ線コネクタ】を選択します。接続したい二つの矩形をクリックすると、自動的に線が結ばれます。コネクタ線を使うと、図形を移動しても線が追随するため、後から配置を調整する際にも便利です。
Step3. テキスト入力とスタイル編集
各矩形をダブルクリックすれば、部署名や担当者名を入力できます。また、塗りつぶしの色や枠線の色、フォントサイズを変更することで、視認性を高めたりデザイン性を持たせたりできます。例えば、役員層を濃い色で、一般社員を淡い色で表現すると、役割や立場の違いがひと目で分かる組織図になります。
方法2:スプレッドシートと連携して作成する
より効率的に組織図を作りたい場合は、Googleスプレッドシートとの連携がおすすめです。スプレッドシートには組織図を自動生成するグラフ機能が備わっており、それをスライドに取り込むことができます。
Step1. スプレッドシートで組織図を作成
スプレッドシートを開き、A列に部署名や個人名を入力し、B列にはその上位部署を入力します。例えば、A列に「営業部」、B列に「本部」と入力すれば「本部」の下に「営業部」が配置されます。入力が済んだらデータ範囲を選択し、【挿入】→【グラフ】→【グラフの種類】から【組織図】を選択します。これで自動的に組織図が作成されます。
参考記事はこちら:Googleスプレッドシートで組織図を作成する方法
Step2. Googleスライドに組織図を挿入
作成した組織図をスライドに取り込むには、Googleスライドで【挿入】→【グラフ】→【スプレッドシートから】を選択します。
先ほど操作したスプレッドシートを選び、右下の【挿入】をクリックします。
次に【グラフのインポート】ダイアログが表示されるので、組織図を選んで【インポート】を押せば完了です。
これで、スライド上にスプレッドシートの組織図が表示され、プレゼン資料にすぐ利用できます。
組織図作成ソフトEdrawMax
Googleスライドやスプレッドシートでも組織図は作れますが、デザイン性や編集効率をさらに高めたい場合は、組織図作成専用ソフト「EdrawMax」がおすすめです。
- ① データをインポートするだけで、自動的に組織図を生成可能
- ② 組織図だけでなく、思考整理に役立つマインドマップなど多彩なテンプレートを収録
- ③ PDF・画像・Word・PowerPointなど多様な形式にエクスポートでき、社内外での共有が容易
直感的に操作できるため、初めて組織図を作成する方でも安心して利用できます。
Googleスライドでの組織図の作り方に関するFAQ
① 組織図を画像として保存するには?
Googleスライドの場合、【ファイル】→【ダウンロード】からPNGやJPEG形式を選べば画像として保存できます。またPDF形式での保存も可能です。ただし、背景が白色で出力されるのが一般的です。背景を透明にしたい場合は、EdrawMaxのような専用ソフトを使えば、無背景でのエクスポートが可能です。
② スプレッドシートでの入力ルールが分からない場合は?
スプレッドシートで組織図を作る際、「どの列に何を入力すれば良いのか分からない」という声は少なくありません。その場合は、AIアシスタントに「A列に部署名、B列に上位部署」というルールを伝え、必要な部署名を入力してもらいましょう。例えば「営業部は本部の下」「本部は会社の下」と伝えれば、2列形式で整ったデータが自動生成されます。そのままスプレッドシートに貼り付ければ、簡単に組織図が完成します。