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間取り図

駐輪場平面図の描き方

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編集者: Edraw

駐輪場の設計をする際に、平面図は重要な役割を持ちます。本記事では、駐輪場平面図の要素や、レイアウト例、駐輪場の平面図の描き方を解説しています。また、おすすめのツール「EdrawMax」を使って平面図を描く方法も紹介するので、ぜひ最後まで読んで内容を確認してみてください。

1.駐輪場平面図の要素

1.1 駐輪スペースの寸法と配置

駐輪スペースの寸法としては、長さ1900〜2000mm、幅は500〜700mmが良いでしょう。一般的な自転車のサイズは全長が1900、幅が600です。駐車場のスペースを考える際には、自転車の種類や駐輪する台数を想定することが重要です。サイズが異なるので、適切な駐輪スペースを決めます。たとえば、一般的な自転車2台の場合は、600×3=1800mmのように車両のサイズと台数に応じて全幅を決めてください。

配置計画としては、通路幅は最低1.5m、両側駐輪の場合は2.0m以上確保するとスムーズです。配置の方法としては、通路に対して90°に停める「直列配置」や、通路に対して45〜60°斜めに停める「斜列配置」があります。斜列配置は、出し入れが容易になり省スペース化も可能です。電動アシスト自転車や子供乗せ付き自転車、大型タイプなど車種別に区分けをすることも検討しましょう。

1.2 出入口と動線設計

駐輪場の出入口の位置や動線設計は、利用者の利便性を考慮する必要があります。自転車利用者がスムーズかつ安全に出入りできることを意識しましょう。上図は出入口と動線設計を表した駐輪場平面図のサンプルです。自転車の通行する出入口と、人が歩く出入口を分けることで、接触等を未然に防ぐことができます。駐輪場を設置する場所・周辺の状況、利用者数等を考慮して設計をしてください。

1.3 屋根・フェンス・照明などの設備

駐輪場は必要に応じて、屋根やフェンス、照明などを設置する必要もあります。自転車利用者が安心して利用できる環境を提供するため、単に駐輪スペースを設けるだけでは不十分です。付帯設備は、利用者の利便性や安全性、自転車の寿命にも大きく関わるので設置の検討をしてください。

2.駐輪場のレイアウト例

図面作成ソフト「EdrawMax」を使って、駐輪場のレイアウト例を紹介します。EdrawMaxは、操作が簡単なので初めての方でも平面図を描くことができます。下記のボタンをクリックしてEdrawMaxの無料版をダウンロードし、駐輪場のレイアウトを描いてみましょう。

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2.1 一戸建て住宅向けの小型レイアウト

一戸建て住宅の駐輪場は、使いやすさ、防犯性を考えることが重要です。敷地内のどこにレイアウトをするかで使いやすさや防犯性が大きく変わります。敷地の形状や玄関までのアプローチなどを考慮してレイアウトを決めてください。

サンプルとして玄関横に駐輪場を設置する平面図を作成しました。玄関横に駐輪場を設置することで外出時に便利です。目の届く範囲に自転車が見えることで、自転車の盗難やイタズラ防止の効果が得られるでしょう。

2.2 マンション・集合住宅向けレイアウト

マンションや集合住宅むけの駐輪場は、収容スペースの確保と使いやすさの両立が重要です。駐輪場の収容スペース不足によって、自転車が乱雑に置かれ、自転車の横倒れや放置につながります。

現状の利用者数に加えて、子供の成長に伴う利用者数の増加を見込む必要があります。

スペースを利用者ごとに管理することで、放置自転車などを防ぐことも可能です。

レイアウト例は、一般車40台、大型車20台を駐輪できるように作りました。直列配置ですが、通路幅は2000mmを確保しており、出し入れが簡単にできます。

2.3 商業施設・学校など公共スペース向けレイアウト

商業施設や学校、図書館などの公共スペースは、行政からの附置義務によって駐輪場の設置が義務づけられます。対象区域や対象施設によって設置基準があるので、平面図を描く前に確認しておきましょう。

対象区域だった場合は、施設の面積に応じて収容台数が決められています。例えば、300㎡を超える施設について、「百貨店、スーパーマーケット、飲食店等の小売り業店」は、店舗面積30㎡につき1台を設置するというものです。

レイアウト例は大型商業施設の駐輪場の平面図です。動線を考慮し、収容台数を確保するように考えて設計をしました。

参考:https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/221/2901.html

3.駐輪場の平面図を書くときの注意点

3.1 スペースの有効活用

駐輪場のスペースの有効活用をするために効率的に収納でき、便利に使えるような設計をすることが重要です。自転車をスムーズに出し入れできるように、通路幅に配慮してください。また、ラックの設置を検討すると良いでしょう。

ラックには、さまざまなタイプがあります。2段式垂直ラック、スライド式ラック、傾斜ラックなど、設置する場所に合ったタイプを選んでください。

3.2 法令・地域条例の確認

駐輪場は、法令や地域条例の確認も必要です。駐輪場の設置に関わる法令としては、建築基準法と自転車法が該当します。

建築物の敷地内に駐輪場を設ける際は、面積や配置に関する基準が定められます。駐輪場に屋根をつける場合、建築基準法の申請が必要になることもあるので事前に確認をしてください。

自転車法では、地方公共団体に駐輪場を設置する条例を設けることができるとしています。(第5条4項)これにより区市町村ごとにさまざまな条例が定められているので、こちらも事前に確認が必要です。


参考:

建築物の主要用途一覧 〔建築基準法施行規則 別記様式 別紙〕

自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律 | e-Gov 法令検索

3.3 バリアフリー・防犯面の配慮

駐輪場を設計する際には、バリアフリーや防犯面への配慮が必要です。高齢者など自転車の利用に不安を感じる人にも、安全かつ快適に利用できるようにしましょう。

施設の出入口近くに、高齢者専用の駐輪場を設置することで移動を少なくすることが可能です。子供乗せ自転車は大きなサイズになるので、駐輪スペースを大きめに確保するとよいでしょう。また、動線上に段差がない設計にすることで自転車の出し入れ、歩行にもやさしくなります。

駐輪場では盗難が多発しています。防犯面を強化するために、盗難防止バーの活用や防犯カメラの設置も検討しましょう。盗難防止バーは、自転車の前輪とチェーンでつなぐことができるので、盗難を防ぐことができます。防犯カメラは、設置するだけでも抑止効果があり、もし盗難が発生しても犯人の特定をすることが可能です。

4.駐輪場平面図の書き方

図面作成ソフト「EdrawMax」を使って、駐輪場平面図を描く方法を解説します。EdrawMaxは、操作が簡単で、登録されたテンプレートや図形を配置するだけで、初めての方でも平面図を描くことができます。下記のボタンをクリックしてEdrawMaxの無料版をダウンロードし、駐輪場平面図を描いてみましょう。

STEP1:図形の長方形などを使って、自転車と5台レイアウトを作成します。

STEP2:作成したすべてを左クリックで囲みます。「グループ化」のアイコンが表示されるので、クリックをしてグループ化してください。グループ化することで、複数の図形が一体化され移動やコピーが容易に行えます。

STEP3:「Ctrl」キーを押しながらドラッグ&ドロップでコピーをして、1列が25台になるようにしましょう。

STEP4:STEP3と同じ手順でコピーをします。左クリックで全体を囲むと回転させるための矢印が表示されるので、矢印をドラッグしながら180°回転します。向かい合わせの2列に並べて50台にします。

STEP5:2列をグループ化して、通路を確保しながらコピーを繰り返してください。ガイド線が表示(青い破線)されるので、配置をスムーズに行うことができます。

STEP6:外周にもコピーで列を配置して合計355台にします。この時も通路幅を確保することを意識しましょう。

STEP7:基本図形の「長方形」と「台形」で駐輪場の敷地を描きましょう。図形を左クリックして、「塗りつぶし」で色を選択します。

STEP8:歩道やフェンス、ポール、緑地帯、方位記号を追加して全体を整えて完成です。

これらの附帯設備等は、「EdrawMax」に登録されている図形データを呼び出して配置するだけです。EdrawMaxはこのように簡単に平面図を描くことがでる便利なツールです。

5.おすすめの平面図作成ツール

EdrawMaxは、駐輪場平面図の作成に役立つ特徴を持っています。具体的な特徴を3つ紹介するので、作図や情報伝達の際の参考にしてください。以下のボタンをクリックして、無料版のEdrawMaxをダウンロードし、駐輪場平面図の作成を体験しましょう。

特徴① 豊富な素材とテンプレート

EdrawMaxは、誰でも簡単に杭伏図を作成できる高度な図面作成機能&素材テンプレートがあります。駐輪場平面図を描くための豊富な図形素材やテンプレートが登録されており、直観的な操作で図面を作成することが可能です。

EdrawMaxをつかえば、シンプルな図形を組み合わせて杭のシンボルや基礎形状を簡単に描くことができます。描き方としては、パーツをドラッグ&ドロップで配置するのみです。自分で作った図形をテンプレートとして保存することもできます。

特徴② 高度な編集機能

EdrawMaxは、画像やイラストの挿入が可能です。駐輪場平面図を描くときに、自転車のシンボルマークを挿入したり、現場の写真を貼り付けて分かりやすい図面に描くことができます。操作の方法は、「挿入」ー「画像」ー「ファイルを開く」です。

特徴③ 高い互換性

EdrawMaxは、高い互換性があります。PDF、Word、ExCel、PowerPoint、SVG、PMG,、JPG、Visioなどさまざまなファイル形式にエクスポートすることが可能です。

EdrawMaxは、駐輪場平面図を建築確認申請などの行政に提出する際も、メール添付やその他ソフトで閲覧ができる形式に変換できます。これにより申請書作成などの編集が容易に行えるでしょう。

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