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点検口記号とは?種類・図面表示・開き方向まで徹底解説

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編集者: Edraw

点検口記号とは、建築図面上で点検口の設置位置・種類・サイズ・開き方向を示すための記号です。天井・壁・床の各図面で表示方法が異なり、E・Mなどの付記記号によって点検対象となる設備の種類を読み取れる場合もあります。この記事では、点検口記号の基本、天井・壁・床での図面表示、開き方向の見方、E・Mの意味までわかりやすく解説します。

1.点検口の図面記号とは?

点検口記号は、どこに・どんな点検口が・どの向きで設置されるかを図面上で伝えるための記号です。正しく理解することで、施工ミスや設備メンテナンスのトラブルを未然に防げます。

点検口記号 片開きと両開きの違い

1.1 点検口とは何か

点検口とは、天井・壁・床などの仕上げ面に設けられた開閉可能な開口部です。設置目的としては以下のようなことがあります。

  • 給排水管・電気配線・空調ダクトなどの設備機器へのアクセス手段として機能する
  • 普段は閉じた状態で仕上げ面と一体化しており、外観を損なわない設計が求められる
  • 建築基準法や各種設備基準において、メンテナンス用開口の確保が義務づけられているケースがある

1.2 図面上で表示する理由

各種図面上で表示するのは主に以下のような理由があります。

  • 施工者への位置指示を行い、職人が正確な場所に開口を設けるための基準となる
  • 設備との干渉回避するための、照明・空調吹出口との位置調整に活用される
  • メンテナンス計画の共有を行うため、竣工後の維持管理担当者が点検ルートを把握できる

1.3 主な設置場所と種類

点検口は設置場所によって、点検箇所や図面の種類が異なってきます。

・天井の場合

点検対象は空調ダクト・電気配線などで天井伏図に表記されます。

・壁の場合

点検対象は給湯器廻り配管・メーターボックスなどで立面図・展開図に表記されます。

・床の場合

点検対象は床下配管・基礎などで平面図・床伏図に表記されます。

1.4 表示されるサイズ情報

図面上の点検口記号には、開口寸法が付記されるのが一般的です。

代表的な表記例は「450×450」「600×600」単位mmで、記号内または引き出し線の先に「点検口 W450×H450」のように記載されます。

枠外寸法と開口有効寸法が異なる場合があるため、仕様書との照合が必要です。

2.点検口記号の基本的な表示方法

点検口の記号表示は、設置面によって使用する図面種別と描き方が異なります。天井・壁・床それぞれの表現方法を把握することが重要です。

2.1 天井の点検口記号

天井の点検口記号

天井点検口は天井伏図に表示されます。天井面を下から見上げた状態で描く図面であり、点検口は正方形または長方形の線で表現されます。

EdrawMaxの天井伏図テンプレートを使用すると、点検口記号を簡単に配置できます。

点検口は照明・空調吹出口・スプリンクラーヘッドと干渉しない位置への配置が原則であり、天井伏図で各機器の位置を重ね合わせて確認することが重要です。

2.2 壁に設置された点検口記号

壁に設置された点検口記号

壁点検口は立面図または展開図に表示されます。

壁面上の長方形など点検口の形状に合わせて表示します。

EdrawMaxのテンプレートや作図機能を利用することで、壁点検口記号を正確で簡単に作成できます。

2.3 床点検口

床点検口

床点検口は平面図または床伏図に、四角形の線で表示されます。浴室・洗面所・キッチン床下など配管集中エリアへの設置が多いです。

EdrawMaxでは床伏図用の点検口記号も標準ライブラリを利用することで簡単に作成できます。

3.点検口記号の開き方向を表現する方法

点検口の蓋がどちらに開くかを図面で正しく伝えることは、施工や使い勝手に直結します。

開き方向の表記ルールを理解することで、図面の読み間違いを防げます。

3.1 開き方向の矢印表記

開き方向の矢印表記

開き方向は点検口の点線で表記し、開き方向に対して矢印を加えることでわかりやすくなります。

開き方向を誤読すると、壁や設備と蓋が干渉するリスクがあるため間違いのない表記が必要です。

3.2 吊元(ヒンジ側)の意味

吊元とは、蓋がヒンジ(蝶番)で固定されている側のことです。

吊元の位置によって点検作業のしやすさが大きく変わるため、設備の配置と合わせた検討が必要です。

開いた蓋が作業スペースや通路を塞がない方向に吊元を設定するのが基本です。

3.3 片開きと両開きの違い

点検口記号 片開きと両開きの違い

点検口の開き方には、片開き・両開きがあります。

設置場所の条件や必要な開口面積に応じて使い分けられます。
最も一般的なのが片開きで、一方の辺を吊元として一枚の蓋が開く形式です。

標準的な点検口に広く採用されており、開いた蓋が作業スペースを占有しない方向に吊元を設定するのが基本です。
両開きは、蓋が中央から左右に分割されて両側に開く形式で、大型の床点検口や管理用の大開口に使用されます。

開口面積を広く確保できる反面、枠の強度と気密性の維持に注意が必要です。

4.点検口記号に関するFAQs

ここからは、点検口記号に関する特に注意が必要なFAQsについて詳しく解説していきます。

ぜひ参考にしてください。

4.1 建築図面内の点検口に付記されている『E』や『M』といった記号は、それぞれ何を指しているのでしょうか。

点検口記号E・Mは、点検口がアクセスする設備種別を示す略称で用いられます。

  • E(Electric):電気設備系統へのアクセス用(電気配線・分電盤廻りなど)
  • M(Mechanical):機械設備系統へのアクセス用(空調・給排水・衛生設備など)

しかし、記号の意味は設計事務所や施工会社によって異なる場合があるため、図面凡例での確認が必要です。

4.2 天井点検口の標準サイズは?

天井点検口の標準サイズとしては450×450mmのサイズです。

しかし用途に合わせてサイズを選定することが重要であり、主に使用するサイズとしては、下記のサイズとなってきます。

  • 300×300mm:点検のみを目的とした最小のタイプです。
  • 450×450mm:最も一般的なサイズであり、頭と腕を入れて作業可能となっています。
  • 600×600mm:広い作業スペースや機器搬入が想定される場合に使用されます。

4.3 点検口の記号はJISで決まっていますか?

点検口の記号については、JIS に基づいて表示されますが、点検口専用の記号が厳密に規定されているわけではありません。

そのため設計事務所や施工会社の社内基準に従った表記が用いられることもあるので、図面を読む際は必ず図面凡例で記号を確認しましょう。

5.天井伏図記号・間取り図記号を揃ったEdrawMax

天井伏図記号や間取り図記号などは、はじめて作成する場合には時間がかかってしまうものです。そんな建築図面記号が豊富に揃っているのが、作図ソフトEdrawMaxです。豊富な建築記号ライブラリやテンプレートだけでなく、AI機能まで備えたすべての用途に対応した作図ソフトです。

EdrawMaxの大きな特徴の2つについて詳しく解説します。

特徴① 豊富な天井伏図記号・テンプレート

豊富な天井伏図記号・テンプレート

EdrawMaxでは、点検口・照明・空調・スプリンクラーなど、天井伏図に必要な記号を始め、基本となる天井伏図のテンプレートが豊富に揃っています。

ひとつひとつ作成するのに時間がかかる記号や図面を、豊富なテンプレートを利用し、効率的に図面の作成が行えます。

特徴② AIによる平面図作成

EdrawMaxはAIによる平面図の作成も可能となっています。

テキストや簡単な条件を入力するだけで、AIが自動的に間取り図・平面図を生成する機能を搭載しています。

AIによる平面図作成

希望の条件を細かく入力していくことで、より精度の高い間取り平面図を作成できます。

完成された図面は、キャンパスに挿入して印刷等して利用可能ですが、ピットマップ画像であるため完成後の図面を細かく編集はできません。

そのため、最初の条件入力の段階でより細かい条件や指示を行うことが重要となってきます。

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