集合縦棒を業務で利用したいと考えているけど、どうしたらいいの?
そのような悩みをお抱えの方へ。
この記事では、エクセルでの集合縦棒グラフの作成方法や注意点をお伝えします。
代替ソフトもお伝えしますので、最後まで読んでいただけたら幸いです。
1.集合縦棒グラフとは?
集合縦棒グラフとは、異なるデータの大小を比較する際に用いるグラフです。
ラベルに対して項目を複数並べることができるのが特徴です。
比較する項目が多数ある場合でも利用できます。
例としては
- 飲食チェーン店の4月、5月の店舗別売上高
- スポーツチームでの選手別の戦力と守備の評価点
などを扱うことができます。
集合縦棒グラフは比較する項目が独立している場合に適しています。
独立した項目に対して、それぞれの凡例(ラベル)ごとの数値をグラフで表す形式です。
それぞれの縦棒グラフのデータの大小の比較を一目で把握することができます。
時系列など連続性のあるデータは集合縦棒グラフには向いていません。
また、同じ縦棒グラフでも積み上げ縦棒グラフというものがあります。
ラベルごとの各項目の合計を表す場合は積み上げ縦棒を利用しますが、通常の縦棒グラフでは合計は分かりません。
2.集合縦棒グラフを描く際の注意点とコツ
集合縦棒を描画する際の注意点やコツを項目別にお伝えします。
- 目盛は0から始める
縦軸の目盛の最小値は必ず0から始めます。
グラフそれぞれの長さによって各データの大小を相対的に把握するためです。
- 単位の同じデータ同士をグラフにする
集合縦棒は同じラベルに対して複数の項目を比較することが可能です。
ですが、単位の異なるものだと縦棒グラフにする意味がありません。
もし、単位の違う項目を扱う場合は複合にする方法があります。
描画領域を選択して「グラフのデザイン」-「グラフの種類を選択」を開く
グラフのメニューから「組み合わせ」-「ユーザー設定の組み合わせ」の画面でグラフの種類を変更できます。
- デザインにアクセントをつけたいなら3D
集合縦棒を描画する際に、デザイン性に富んだ作品としたい場合は3Dをおすすめします。
「縦棒グラフのメニュー」を選択すると2Dの縦棒グラフと3Dの縦棒グラフがそれぞれ選択できます。
3D縦棒グラフは奥行や立体感があり、グラフ全体がスタイリッシュに見えるのが特徴です。
ですが、3D縦棒グラフはデータの大小を比較する上では適していません。
3.Excelで集合縦棒グラフを作成する方法
エクセルで集合縦棒を作成する方法をお伝えします。
具体的な手順を見ていきましょう。
step1.元データを用意する
一行目はタイトル列とする
1列目は凡例のラベルとしてを扱うデータを2種類以上用意する
step2.グラフを挿入する
「挿入」タブから棒グラフのアイコンをクリック
「2-D縦棒」-「集合縦棒」を選択
step3.棒の幅を調整する
縦棒のいずれかをクリックして選択
「データ系列の書式設定」-「系列のオプション」より次の項目を設定
系列の重なり 0%
要素の間隔 任意
step4.タイトルを編集する
グラフタイトルを選択してタイトルを入力する
step5.レイアウトを編集する
色、デザイン、その他の項目を設定
- データラベル
描画領域を選択して「グラフのデザイン」-「要素の追加」または右上の+アイコンを選択して「データラベル」を選択
その他のオプションから
・塗りつぶしと色
・光影、ぼかし
・サイズ、配置
・表示内容、表示形式
・文字のオプション
などを編集する
- データテーブル
元データのテーブルをグラフに挿入します
描画領域を選択して「グラフのデザイン」-「要素の追加」または右上の+アイコンを選択して「データテーブル」を選択
- 目盛
縦軸の目盛をクリックして選択または描画領域を選択して「グラフのデザイン-「要素の追加」-「軸目盛」から軸の書式設定を選択
以下の項目を設定可能です
塗りつぶしと色
光影、ぼかし
サイズ、配置
目盛の単位、最大値、最小値
位置、表示形式
- スタイル
描画領域を選択して「グラフのデザイン」-「スタイル」よりスタイルを選択
- 色
描画領域を選択して「グラフのデザイン」-「スタイル」より色メニューを選択
テーマごとの色の一覧が表示されるので適宜選択
- 背景
描画領域を選択すると「グラフエリアの書式設定」メニューが表示される
「グラフのオプション」-「塗りつぶしと線」より塗りつぶしのメニューを選択
step6 保存する
「Cntl」+「S」または「ファイル」-「名前を付けて保存」でローカルエリアまたはクラウドに名前を付けて保存する
4.専門グラフ作成ソフトEdrawMax
集合縦棒グラフを作成する際は、wondershare社のEdrawMaxのご利用をおすすめします。
無料会員登録は、メールアドレス等を入力するだけで数分で完了です。
EdrawMaxの魅力となる3つの特徴をご紹介します。
①豊富なグラフテンプレート
グラフや図形のテンプレートがカテゴリ別に多種類にわたって展開されているのが魅力です。
解像度が高く実用性が高い上に、編集もしやすいので初心者でも安心して利用できます。
②AI機能
文字で説明するだけで自動的にグラフを生成できます。また、作成したグラフの問題点を分析し、改善提案を受けることもできます。
文字で指示や説明を入力するだけで自動的にグラフを作成できます。
入力欄でのAIからのサジェストも受けられるので不慣れな人でも対応ができます。
作成したグラフの修正や改善の提案を求めることもできるので効率よく業務が進みます。
③多様な形式でのエクスポートと共有の便利さ
作成したファイルをエクスポート、共有することができます。
エクスポートする形式もPDF、エクセルはじめ多種類の中から選択可能です。
共有する際は、リンクを発行する形式となっています。
他ユーザーにファイルを共有、編集する権限が付与できるのが特徴です。
5.集合縦棒グラフのFAQ
集合縦棒グラフに関するよくある質問と回答を3つあげます。
5.1 データ系列が多い場合の見やすい表示方法は?
データ系列が多い場合は、データの多い順に並べ替えることをおすすめします。
データの表を以下の方法により並び替えます。
「データ」タブより「フィルター」を押下する
フィルターを選択して「降順」「昇順」のいずれかを選択
データとグラフが並べ替えられている
5.2 集合縦棒と積み上げ縦棒を混在させる方法
前述したとおりに、混在したグラフを作成することができます。
方法は以下の通りです。
描画領域を選択して「グラフのデザイン」-「グラフの種類を選択」を開く
グラフのメニューから「組み合わせ」-「ユーザー設定の組み合わせ」の画面でグラフの種類を「積み上げ縦棒」とする
5.3 集合横棒にしたいですが、どうすればいいのか
作成した集合縦棒グラフを集合横棒グラフに変換することが可能です。
以下の手順で変換します。
描画領域を選択して「グラフのデザイン」-「グラフの種類を変更」を選択
グラフメニューが立ち上がる
横棒グラフのメニューから集合横棒を選択する
OKボタンを押下
集合横棒グラフになりました